過去500名を超える社員の集中度の測定結果から分かってきている特徴として、
「社員一人ひとりの集中度のトレンドは異なる」ということが挙げられます。
多くの方は、午前中は10:00~12:00、午後は15:00~18:00に高い集中度となりますが、1日を通した集中度のトレンドには多様性があることが分かっています。曜日ごとに見ると、月曜日は他の曜日に比べやや低く、木曜日は高い傾向が示されました。集中度の上がりにくい時間には打合せ・定型作業などの業務、集中度が高まる時間には個人集中作業が適しています。推奨される行動スケジュールを参考に、自身の集中度トレンドに合わせてスケジュールを計画してみましょう。
図 曜日ごとの集中度と推奨される行動スケジュール
また、個人ごとの集中度トレンドの違いも明らかになってきています。実測調査によって得られた一人ひとりの集中度トレンドをすべて可視化すると実に様々な推移をしているのが見て取れます。そこで、多様な集中度トレンドをビッグデータとして蓄積し、その特徴ごとに分類するクラスタ分析を行うことで、集中度トレンドは4つのタイプに分けられる可能性がわかりました。
図 平均を0とした時の1日の集中度トレンド(黒線は全体平均)
図 4つのタイプごとの1日の集中度トレンド
■Cluster 1:朝タイプ 10:00~11:00に高い集中度となる
■Cluster 2:昼タイプ 12:00が集中度のピークとなる
■Cluster 3:夕方タイプ 16:00~17:00にかけて集中度がピークとなる
■Cluster 4:不定タイプ 上記3つに当てはまらず、集中度ピークは様々
ご自身の集中度の履歴と見比べ、どのタイプに該当するか確認してみましょう。
自分の集中度トレンドを知ることが効率よく業務を行うことへの第一歩となります。